土曜日の朝、「パニック障害」についてテレビの取材がありました。内容は①パニック障害の症状、②パニック障害の原因、③パニック障害になりやすい人、などについてお話しする機会をいただきました。ご存知のように最近、ニュースで飛び交っている話題のようで、正しく病識を持っていただく良い機会と捉え、なるべくわかりやすく説明させていただきました。
放送では薬物療法についてはふれていませんでした。こちらについて、以下のリンクをご参照ください。少しでも思い当たりましたら、受診されることをおすすめ致します。
パニック障害の症状は?
パニック障害を一概に語るのは難しいですが、下記のような症状が突然あらわれ、その発作の不安が予期不安として認識され、だんだんやれる事が少なくなると思っていただいて良いと思います。
- 動悸、心悸亢進、または心拍数の増加
- 発汗
- 身震いまたは震え
- 息切れ感または息苦しさ
- 窒息感
- 胸痛または胸部の不快感
- 嘔気まはた腹部の不快感
- めまい感、ふらつく感じ、頭が軽くなる感じ、まはた気が遠くなる感じ
- 寒気または熱感
- 異常感覚(感覚麻痺またはうずき感)
- 現実感消失(現実でない感じ)または離人感(自分自身から離脱している)
- 抑制力を失うまたは”どうかなってしまう”ことに対する恐怖
- 死ぬことに対する恐怖
パニック障害の原因は?
ストレスを感じ体調不良が重なった時に、初めての発作が出やすいです。ストレスだけではなる可能性は少ないです。ストレスを回避する体力と余力があれば、起きないと考えています。やはりストレスと体調不良が重なり、それが続いていくと発作を起こしやすいと思います。
パニック障害になりやすい人は?
真面目に仕事をしてストレスをためている人が発症する可能性は高いと思います。仕事をずっと遅くまで行っていて、睡眠不足に陥り、それが続くとやはり発作を起こしやすいと思います。治療としてはまずは食生活をしっかりして、運動をしていなければしてみる、そして睡眠を十二分にとる、こういった規則正しい生活をすると予防にもなるし治療にもなると思います。
理事長・医師 渡部芳徳