社交不安障害は「あがり症」で立派な病気です

最近、どうしたのだろう!? 最近、どうしたのだろう!?

これって、社交不安障害?!

社交不安障害は、「ある特定の状況や場面」に遭遇すると、強い不安や恐怖を感じ、さまざまな症状が表れるという疾患です。不安や恐怖を感じる対象は実にさまざまです。

人前で話すのが怖い

人前で挨拶しようとしたところ、突然頭が真っ白に。焦るほどしどろもどろになり、冷や汗が止まらず、体も声も震えてしまった。

電話に出るのが怖い

電話だと、口がもつれたり、声が震えてしまう。だんだん電話が鳴るだけで動悸がして手が震えるようになった。

人前で字が書けない

人が見ていると手が大きく震えてしまい、うまく文字が書けない。意識すると、震えは大きくなる。

赤面症で恥ずかしい

顔が紅潮することを過剰に意識し、「どうしよう、笑われる。恥ずかしい」と不安に思う。しだいに大勢の人の前などを避けるように。

視線が気になる

他人が自分のことをどのように見ているか気になる。自分の視線が相手を不快にさせていないか気になる。

人の輪に入れない

コミュニケーションの取り方が分からない。周りから浮いていると感じる。ごく限られたコミュニティー以外との付き合いを避ける。

人と食事ができない

人に食べているところを見られると、食べ物がのどを通らなくなる、吐き気やめまいがする、無理に食べようとすると体が震える。

手が震える

名刺交換やお茶出し、資料配布時など、他人の視線が自分の手先に注がれていると思うと、恥ずかしいほど手が震えてしまう。

汗がとまらない

たいして緊張する場面ではないのに、大量の汗をかいてしまう。「恥ずかしい」「異常だと思われる」と思うほど、汗がとまらなくなる。

もしお腹が鳴ったら…

「お腹が鳴ったらどうしよう」「周りの人に笑われてしまう」という思いにとらわれ、不安や緊張を感じる。

人がいると尿意が止まる

近くに他人がいると不安や緊張を感じて排尿できなくなるため、公衆トイレなど、不特定多数が利用するトイレが苦手。

社交不安障害ってどんな病気?

社交不安障害は「あがり症」のこと。あがり症は性格の問題ではなく、りっぱな病気です。

社交不安障害は、簡単に言うと「あがり症」のことです。人前に出ると不安や緊張から「話ができなくなる」「顔が真っ赤になる」「汗が噴き出す」などの症状が表れます。しかしこれらの症状は、「内向的」「恥ずかしがり屋」「緊張しい」などの性格的な問題として片づけられていました。

確かに、人前で緊張してしまうのは、性格的な部分が大きいでしょう。しかし通常は、いくら緊張する場面であれ、経験を積んでいくと慣れてきて、あまり緊張しなくなります。

ところが、社交不安障害の人は「慣れる」ということがありません。それどころか、ますます苦痛になり、日常生活や人間関係にも支障がでてきてしまいます。その結果、不安や緊張の対象となる場面に遭遇することを避けるようになり、学校中退、不就業、アルコール依存症、結婚できないなどの問題が起こるのです。

治療の重要性

本来、「引っ込み思案で目立ちたがり屋」な性格。治療すると活躍する人も。

社交不安障害の人たちは「自分の心が弱いからではないか」「こんな悩みを人に相談してもしょうがない」「きっとそのうち治るだろう」と、苦痛を周りに訴えることなく、ひとりで抱え込んでしまう傾向にあります。

しかしながら、社交不安障害は病気です。「あがり症」はりっぱな病気であり、治療すれば必ず治ります。本来、「引っ込み思案で目立ちたがり屋」な性格のため、治療すると社会で活躍する人も多くいます。ぜひ勇気を出して、医師に相談しましょう。

心理的な症状と身体的な症状

不安や恐怖の対象はさまざまでも、身体的症状は、どの恐怖症にも表れます。

社交不安障害は、ある特定の場面で不安や恐怖を感じてしまう、心理的な症状です。代表的なものに、スピーチ恐怖、電話恐怖、書痙、赤面恐怖、視線恐怖、対人恐怖、会食恐怖、振戦恐怖、発汗恐怖、腹鳴恐怖、排尿恐怖があり、実際には体にさまざまな反応が表れます。動悸、めまい、発汗、手足のふるえ、赤面、青ざめる、声が出ない、声が震える、口の渇き、息苦しい、頭の中が真っ白になる、吐き気、尿が近い・出ないなどです。

ただし、電話恐怖の人が緊張から紅潮する場合もありますし、赤面恐怖の人がめまいや動悸に襲われる場合もあります。身体的症状は、どの恐怖症にも表れるものです。

様々な不安障害

社交不安障害は不安障害のひとつです。不安障害にはいくつかの種類があります。

・パニック障害
・全般性不安障
・害強迫性障害

間違えやすい病、合併しやすい病

社交不安障害と同じような症状があっても、実は別の病気のことがあります。また、併発・合併しやすい病気もあります。まずは医師に診てもらうことをオススメします。

・大うつ病性障害
・双極性障害
・パニック障害
・統合失調症
・アルコール依存症 など

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