精神科デイケアのホームページをリニューアルしました

市ヶ谷ひもろぎクリニック・精神科デイケアのホームページをリニューアルしました。新しく始まった「発達障害」プログラムや「就労準備」プログラムのページも新設しています。ぜひご覧ください。

精神科デイケアで耳にする「ほづみ」とは?

市ヶ谷ひもろぎクリニック・精神科デイケアのホームページをリニューアルしました。市ヶ谷ひもろぎクリニックでは、精神科デイケアの活動を重要な治療の一環と捉え、推進しています。そこで今回は、精神科デイケアの成り立ちや理念について、ご紹介させていただきたいと思います。

市ヶ谷ひもろぎクリニック精神科デイケアでは、医師やスタッフと相談しながら、さまざまなプログラムにご参加いただき、まずは、生活のリズムを整えたり、人の輪に少しずつ入って他人と接したりといった、社会生活を送るうえで基本となることを学びます。これらの生活支援を重視したプログラム構成を、当精神科デイケアでは「ほづみ」と呼んでいます。

「ほづみ」という名称は、東京池袋に開設していた「ほづみクリニック」に由来します。穂積クリニックは、精神科医であり、後に精神科診療所協会の会長も務めた穂積登先生が開院したクリニックです。

今日の精神科デイケアのスタイルを確立

穂積先生が医師としてスタートした当時は、こころの病といえば統合失調症を指し、精神病院といえば郊外にあって入院病棟を有し、治療といえば入院治療という時代でした。このころは、こころの病を疑われた患者様は、都心で生活をしていても、郊外の入院病棟に入り、隔離された環境で治療を行うのが通常であり、こころの病の患者様を外来で診て治療するという概念がほとんどなかったのです。

そこに疑問を感じた穂積先生は、都心に精神科クリニックを作り、外来で治療することを考えます。これが、ほづみクリニックの始まりです。そしてもう一つ、統合失調症の患者様たちが抱えていた「居場所がない」という問題を解決するために、外来にきた患者様たちに、そのまま空いたスペースで自由に過ごしてもらうことを思いつきます。実はこれこそが、日本における精神科デイケアの成り立ちです。精神科デイケアの仕組みを作り上げ、保険の適用になるように働きかけ、今日の精神科デイケアのスタイルを確立させた立役者こそ、穂積先生なのです。

統合して穂積先生の思いを継承

ほづみクリニックはその後、ホヅミひもろぎクリニックとして生まれ変わり、2020年2月、市ヶ谷ひもろぎクリニックと統合。穂積先生のモットーである、「愛と平和と希望」の精神科デイケアとして、お互いを大切に、平和に過ごし、希望を持って、愛を育てていける精神科デイケアを継続しています。クリニック名からほづみという名はなくなりましたが、穂積先生の思いを継承している証として、私たちは「ほづみ」の名を使い続けているのです。