朝から園芸作業！2020年5月30日リワークデイケア説明会開催・5月のプログラム表をアップしました

市ヶ谷ひもろぎクリニックでは、主にうつ病や双極性感情障害で休職中の方を対象としたリワークデイケアを実施しています。当リワークデイケアでは、健康に働き続けるために再発・再燃を予防することを目的としてプログラムを構成。オフィスワークや認知行動療法等に加え、月に1度、園芸療法を行っています。詳しくは、リワークデイケアの説明会で紹介いたします。次回説明会は、2020年5月30日（土）16時からです。皆さまのご参加をお待ちしています。

朝の園芸作業は仕事の練習

当リワークデイケアでは、オフィスワークや認知行動療法等に加え、月に1度、園芸療法のプログラムがあります。園芸療法とは、草花や野菜などの園芸植物や身の回りにある自然との関わりを通して、心の健康・体の健康・社会生活における健康の回復を図る療法です。

月に1度、2時間のプログラムでは、種まきをしたり、自分たちの育てた植物を収穫して食べたり、クラフト（藍染・押し花・ポプリ）をしたりします。自分たちが育てた植物を使っての作業はとても楽しく、皆表情が穏やかになります。

しかし、植物は一瞬で育つわけではありませんので、種まきをした後、毎日世話をする必要があります。そこで、毎朝10～15分程の短い時間を使って、利用者全員で植物の世話をしています。

水やり・害虫駆除・肥料づくり・傷んだ葉の除去・観察記録など、行うべきことは沢山ありますので、皆で手分けして行う必要があります。日直当番が音頭を取りながら、優先順位を考え、時間内に作業が終えられるように皆で協力して行っています。作業に慣れていない利用者さんには、慣れている利用者さんが作業内容を説明します。実施した作業や次にやるべき作業など報告・連絡・相談をしながら、必要な作業の漏れがないように皆で情報を共有します。

このような朝の園芸作業は、職場で皆が協力して仕事を行う様子と似ています。植物の世話を通して、仕事に向けてのリハビリが自然に行えているのです。また、植物がすくすくと育つ様子を観察することは、心を穏やかにし、自身の成長に重ね合わせ、やる気や希望を引き出すことにも繋がります。