精神科デイケアほづみでの「気づき」

うつや不安の症状が出る早期警告サインとは?精神科デイケアほづみでの「気づき」

市ヶ谷ひもろぎクリニックに開室する「精神科デイケアほづみ」は、うつ病や双極性障害、統合失調症、パニック障害、不安障害など、さまざまなの方が通う精神科デイケアです。「共に取り組む」ことを大切にしている精神科デイケアほづみでは、ご本人やスタッフによる「気づき」から、症状がでる早期警告のサインを見つけることもあります。

精神科デイケアほづみが来週いよいよスタート!

いよいよ来週、精神科デイケアほづみが、市ヶ谷ひもろぎクリニックに開室します。池袋のホヅミひもろぎクリニックで行なっている時の利用者さんは、以前は統合失調症の方が大半という時期もありましたが、今では統合失調症の方は半数ほど、あとはうつ病や双極性障害、パニック障害、社交不安障害(あがり症)などさまざまな方です。

抑うつ感が強くでるパターンとは?

精神科デイケアでは、利用者さん同士が日常生活を共にしてく中で、自身の「気づき」があるだけでなく、他の利用者さんやスタッフといった他者からの「気づき」もあります。
以前、強い抑うつ感に悩まされている方がいました。この方の場合、デイケアで活動する姿やお話しから、精力的に活動した(過活動)後に抑うつ感がひどくなるというパターンが繰り返されているのではないかとスタッフが気づきました。
そこで、ご本人にスタッフの気づきをお伝えし、ご自身の症状について確認。どのようなサインが出たときにどのような状況になるのか、調子を崩さないために何ができるのかといった、早期警告のサインを一緒に探し、今後の対応について話し合いました。(疾患別の症状や早期警告サインについては、「ナースの時間」などのプログラムの中でも学べます)
また、必要であれば、ご本人を中心にご家族や関係者が集まり、そのような過活動の出てくる時の初期の段階のサインを皆で共有し、その際の対応等について話し合い、
連携をとることもあります。ご本人も、そして周りの方も、いつ、どんなときに、どのような症状の出方をするのかを知ることで、病気ともうまく付き合えるようになり、その人にとっての生活のしやすさ、生きやすさにつながっていきます。

利用者さんとスタッフが共に取り組む

このように、精神科デイケアでは、皆さんの生活がよりよいものとなっていくよう、スタッフは利用者さんの体調や様子に目を行き届かせ、小さなサインも見逃さないよう努めています。その上で、利用者さんとスタッフがさまざまな形で共に取り組んでいくことを大切にしています。
先日、歩いていると梅が咲き始めているのを目にしました。多くの人にとっては、春の訪れを感じるのどかな時期だと思いますが、「季節の変わり目が苦手」な人にとっては、体調が優れなくなる、気分がふさぎ込みがちになる時期でもあります。早めの対策を共に確認して、この時期をのりきり、穏やかな春を市ヶ谷で迎えたいと思います。