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「うつ病と鍼治療」の様子がNHK『東洋医学ホントのチカラ』で紹介されました

市ヶ谷ひもろぎクリニックで行っているうつ病に対する鍼治療の様子が、NHK総合『東洋医学ホントのチカラ』で紹介されました。この「うつ病と鍼治療」は、東京有明医療大学と共同で行っている臨床研究の一環であり、その成果は3つの論文となって発表されています。「うつ病と鍼治療」の臨床研究に参加をご希望の方は、お電話でお問い合わせください。

うつ病に対する鍼治療を東京有明医療大学と共同で研究

NHK総合で2020年2月5日に放送された『東洋医学ホントのチカラ 冬のお悩み−一挙解決SP』で、市ヶ谷ひもろぎクリニックで実施しているうつ病に対する鍼治療の共同研究が紹介されました。

番組では、イギリスでうつ病に対する鍼治療がメジャーとなっていることが紹介され、日本でもその研究が始まっているとして、東京有明医療大学保健医療学部鍼灸学科と市ヶ谷ひもろぎクリニックが「うつ病と鍼治療」の共同研究(臨床治験)を行なっている様子が放映されました。

脳血流量の改善が光トポグラフィーによって判明

実際に、うつ病の患者様が鍼治療を3カ月間続けた結果が紹介されました。この治療では、光トポグラフイー検査を使った脳血流量や、うつと不安の度合いを測る尺度(H-SDS、H-SAS)が、治療を行う前と後で大きく変化していることが明らかとなり、患者様のインタビューや渡部芳徳医師の解説によって、うつ病(症状)の治療において、鍼治療が一つの選択肢として有用であることが述べられています。

薬物療法、精神科デイケアに続く治療法として期待

市ヶ谷ひもろぎクリニックでは、うつ病双極性障害といった気分障害の治療には、単剤による薬物療法だけでなく、精神科デイケアを効果的に組み合わせる方法を実践しています。そこに、もう一つの治療法として「鍼治療」を加えることができないかと考え、東京有明医療大学との共同臨床研究がスタートしました。

この臨床研究は、2016年4月21日の治療開始より現在も継続されており、その成果は3つの論文(2020年2月時点)で発表されています。

日本で先駆けて、東洋医学(鍼治療)をうつ病や双極性障害といった気分障害の治療の選択肢として取り入れる精神科クリニックとして共同研究を進め、これからも患者様の回復のために邁進して参ります。

「うつ病と鍼治療」の臨床研究に参加をご希望の皆様は、お電話でお問い合わせください。

■番組はこちらでご覧いただけます↓
NHKオンデマンド「東洋医学ホントのチカラ 冬のお悩み−一挙解決SP

<論文>
1.松浦悠人、渡部芳徳、藤本英樹、山崎さつき、古賀義久、安野富美子、坂井友実. 双極性障害の慢性的なうつ症状に対し鍼治療が有効であった1症例. 全日本鍼灸学会雑誌. 2018; 68(3): 199-207.
2.松浦悠人、渡部芳徳、谷口博志、藤本英樹、向ありさ、古賀義久、安野富美子、坂井友実. うつ病と双極性障害うつ状態に対する標準治療による助走期間を考慮した鍼治療3ヶ月間の上乗せ(add-on)効果と持続効果:過去起点型コホート. 全日本鍼灸学会雑誌. 2019; 69(2): 102-112.
3.松浦悠人,渡部芳徳,古賀義久,安野富美子,坂井友実.成人期注意欠陥・多動性障害に伴ううつ状態に対する鍼治療の1症例.Journal of Tokyo Ariake University of Medical and Health Sciences.2019; 11: in press.