MCIスクリーニング検査で認知症リスクを調べられます

血液検査で軽度認知障害(MCI)のリスクを判定することができます。MCIとは、認知症予備軍と呼ばれる状態。この状態を約5年ほど継続すると、半数以上の人が認知症に移行すると言われています。しかし、MCIの段階で適切な予防を行うことで、認知症への移行を食い止めることもできます。興味のある方はお問い合わせください。

MCIを5年放置すると半数が認知症に

近年、健常者と認知症の中間の段階を示す、いわば「認知症予備軍」と呼ばれる状態を軽度認知障害(MCI)といい、この段階で適切な予防や治療を行えば、認知症の発症を防ぐことや遅らせることができることが、さまざまな研究で明らかになっています。しかし、MCIの状態をそのまま放置すると、約5年でその半数以上が認知症に進行するといわれています。

双極性障害の方は認知症のリスクが高い

MCIスクリーニング検査は、MCIのリスクを判定する血液検査です。実は、双極性障害の患者さんは認知症になりやすいという報告があります*1。実際、これは私の個人的な体験ですが、白河にある老人保健施設の認知症専門棟に入所されている方は、ご家族からお話しを伺うと、双極性障害とは診断されていなくても、若い頃は気分の変動が大きかった人たちが非常に多いという実感があります。

*1:History of Bipolar disorder and the risk of dementia: a systematic review and meta-analysis
Breno S. Diniz, MD, PhD,1,2 Antonio L. Teixeira, MD, PhD,1,2 Fei Cao, MD, PhD,2 Ariel Gildengers, MD,3Jair C. Soares, MD,1,2 Meryl A. Butters, PhD,3 and Charles F. Reynolds, III, MD3
Am J Geriatr Psychiatry. 2017 Apr; 25(4): 357–362.
Published online 2017 Jan 4. doi: 10.1016/j.jagp.2016.11.014
PMID: 28161155

検査に興味のある方はお電話ください

次の項目にお心当たりのある方は、検査を受けてみてはいかがでしょうか。まずはお電話にてお問い合わせください。

・最近、物忘れが増えてきた
・肥満や糖尿病など生活習慣病の恐れがある
・ご両親やご家族のようすが少し変わった気がする
・40代以上の方(特に60才以上の方に◎)